TOKYO-X

TOKYO-X 3Dソーセージ
ローズパステート開発の経緯

「three-dimensional(3次元の)ソーセージ」 (テレビ報道・新聞記事はこちら)
特許庁より特許査定を取得。応用方法は限りなく

    動画はこちら
当初は失敗の連続でした・・・。

何が新しいのか〜試行錯誤の記録
 


お菓子の世界では、人形焼、たい焼きなど造形食品はいろいろあります。しかし、蛋白質、食肉関係ではほとんどありません。その理由はいろいろありますが、大きくはふたつあるでしょう。蛋白質は金型にくっつきやすく、剥離性が悪いので細かい造形がしにくいこと、さらにその細かい造形も金型を彫ってもらうだけで大変なコストがかかるため、その価格を製品に上乗せして売ることが難しいことです。

後者の造形コストは昨今の3D技術の進歩によって、比較的低コストでの製造が可能になりました。

あとは剥離性ですが、試行錯誤の結果、ある案を開発し乗り越えました


これはその試行錯誤の記録です。



平成25年
 
4月11日 大多摩ハム 代表取締役社長の小林が日本経済新聞朝刊に掲載された東京都事業関連の創業支援オフィス「MONO」及び3D関連の記事を見て「3Dソーセージ」を発案。会社の幹部技術者と協議する。
 
5月22日 MONO後藤代表と小林がテレコムセンタービルMONO内で面談する。

多摩美術大学の高橋邑木氏に3Dスキャンの元になる
陶器のバラを製作してもらう。

生のバラよりも剛性が高く、
3Dスキャンしやすいためである。 

3Dスキャンした後のデジタル上のばら。

ソーセージで対応できるように
花びらの枚数を減らしたり
花びらの鋭角を鈍角にしたりすることを
考慮して進める 
 

  

「3D 積層法」で凹面を作成

材質はASPEX-FPA黒(ナイロン複合材料の粉末)。

四角いキューブ状の中に薔薇の凹面を彫った状態になる。

   

そこにメンチを詰めて・・・

   

万力で膨張に耐えられるように固定して
ボイル漕で加熱し、その後冷却した。

このキューブの中にはバラ状のソーセージができているはずだ。

ううむ。
キューブを開けようとしても
中身がくっ付いて開かない。

無理やり開けたら、中のソーセジごと二つに割れた。

その中身も取れないので
破壊して掻き出すしかなかった。

ソーセージはこなごなになった。


このあと内側のソーセージ接触面を滑らかにすべく、グリスのコーティングを十数回繰り返したが、結果は同じだった。


 
どうしたらいいのだろう・・・。


平成25年11月25日
 大多摩ハム本社にて小林社長がMONO後藤代表と、後藤代表にご紹介いただいた()プロノハーツの白川氏と打ち合わせ。この日の議論の中で小林社長が、メンチの抜けが良いように「プッチンプリン」や「こんにゃくゼリー」のような「脱がせるような硬軟二重の容器は開発できませんか」と応接間で提案し製作を依頼。のちのシリコンケーシングの開発につながることとなる。


白川氏より試作型2号器が届き、早速試作。

上部中央にあるのが 青いナイロンと白いシリコンの2重構造分。
白いシリコンケーシングをかぶったソーセージが中にある。
これを取り出せるかどうか・・・。


とれた!!バラのソーセージができた!

シリコンは、こんにゃくゼリー的に「脱がすことができる型枠容器」という小林社長の希望が実現したもので、後日(翌年2月)小林社長がソーセージの定義を考慮して「シリコンケーシング」と名付けた       

これで開発の基礎ができた。

※これら一連の製法は特許庁に特許を申請中ですが、開発ストーリーを共有すべく、おおまかな内容をここにお伝えいたしております。


さらに品質を向上させる開発は続いた・・・。


花びらの造形度をさらに高めるべく
花びらのひろひら感をソーセージの限界まで展開し、
さらに、バラの裏側の「がく」まで付けた
文字通りオール
3次元のデザインで、再試作することを
小林が白川氏に依頼。

難易度は高まったが、デジタル上の設計が完成。



「3D 光造形法」で型取りの元となるバラを作る。液状の光硬化性樹脂を数ミクロンずつ造形していく。

およそ20時間の一晩かかる工程を多摩美術大学鈴木剛太郎氏の協力で早撮りして2分程度にまとめた動画を公開します。




「3D 切削法」でアルミを削り出す。外枠金型も完成。

3号器ができた。ようし、実験だ!


かなり難しそうだが、できるはずだ。




できた! シリコンも剥けた。

あとは練習を重ねていけばいい



  

 3Dソーセージ
「ローズパステート」と命名。

 今までで最も精巧で一番美しい。

 製品的にはついに完成した。



平成26年613日 

特許庁より「
3Dソーセージ」が

大多摩ハムの登録商標に認められた。

(登録第5678158)



 この技術の面白いところは金属とシリコンの二重構造であることで、外側の金属金型の方は半永久的に使える上に、金属とシリコンの接触面は球形ですので、シリコンの内側を
3D技術で造形すれば、バラをはじめいろいろな造形が可能になります。植物や動物はもちろんのこと、望まれれば、キャラクター商品も可能です。

さらにこの技術はソーセージのみならず、さつま揚げでもかまぼこでも、いろいろな食品に応用が可能でしょう。また、遠隔地からでも、地球の裏側からでも、3Dのデータをインターネットで送ってもらえれば作ることが可能です。

造形食品の「I o T」(Internet of Things)の基礎になる技術が誕生しました。



平成26年1217日 

東京都知事より、TOKYO-X 3Dソーセージ」が

東京都地域特産品に認証された。

(認証番号27第6号)




 大多摩ハムの3Dソーセージの中身はTOKYO-Xウインナーのメンチを使いますので、東京都地域特産品の認証を受けるべく、26年12月に東京都庁の31階に小林社長が行き、7人の審査委員の前でプレゼンテーション、および試食提供をしました。その結果、「TOKYO-X 3Dソーセージ」は東京都地域特産品の認証を受けました。すでに同認証を受けているTOKYO-Xウインナーとの違いは3Dであるかどうかだけですので、いわばこのアイデアを東京都に評価していただけたことになります。
 「TOKYO」は世界中の人が知っている都市の名前です。ここの公式な特産品に「TOKYO-X 3Dソーセージ」が認証された価値は大きなものがあります。



  

パッケージが完成!

透明のキューブに入れ、緑の紙藻を敷き、

ばらの葉を撮影した光沢画像を背景にし、

東京都地域特産品認証マーク入りのラベルを貼った。





 平成28年8月1日 
特許庁よりこの3D食品造形法は
特許に査定されました

整理番号P140813006
発明の名称 食肉練り製品の整形用器具及び整形方法




 3Dソーセージ」の第一作目は薔薇の造形ですが、薔薇の花言葉は「愛」。薔薇の3Dソーセージは、愛する家族や大切な人への贈り物にもふさわしく、またお食事のコースでも、お菓子は食後のデザートですが、肉類であるソーセージは主役たるメインディッシュの一部になり得ます。

 もしも東京オリンピックで各国の「国花」を3Dソーセージで作ることができれば、すばらしい「おもてなし」のひとコマになることでしょう。

テレビ報道・新聞記事はこちら

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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〒190-8507 立川市曙町2-39-3-B1
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売場責任者 川内惠太郎





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